
というケースはありましたし、それから、地方には民間の鑑賞組織がありまして、割合とオーケストラを受け入れるというような組織がありました。そういう方々と、それからオーケストラの方、今はオーケストラ連盟というのがありますけれども、そういうところとで会議を開いて、毎年ネットワーク会議を開いていた時代がありました。
これはやはり公文協の問題として、公文協が考えなければならない問題だと思います。最近、公文協でも、あるいはアートマネージメントのこういった会議の中でも、ネットワークということが盛んに言われるようになってきております。そのへんのことを、もっと煮つめれば、もう少し効率的に、経済面でも内容の面でもうまくいくようになるのではないかなと思います。
特に僕は、このネットワークの延長線上で、色々なことが出来ると思います。公文協のホールを全部を合わせますと、公文協の持っている年間事業予算というのは、恐らく300億円とか、そのくらいいくんじゃないかというふうに思います。それだけのものを持っていれば、外国のオーケストラでもオペラでも公文協が日本へ呼んできて、仕込んで、それを希望者にざっと回せば、恐らく今の呼び屋さんがやるものの半額ぐらいでできますね。そのくらいのことを考えないといけないのではないかなというふうに思っております。
そのほか、何かございますでしょうか。
○飯塚
江別市の教育委員会の飯塚と申します。江別は札幌とすぐ隣り合わせですから、来年の秋に450席程度のホールを大麻にオープンする予定なんですが、450ぐらいのキャパなものですから、なかなかあご足をかけてという形のものはできないだろうと思う。江別市には、札響のメンバーだとか、そういう人が結構住んでいるものですから、札響のチェロの首席をしている人が中心になって、もう20年ぐらい地元でファミリーコンサートをやっている実績もあります。できれば、地元に住んでいる演奏家の中でそういう事業をやっていきたいなとも思っております。
その場合、ホールが主催者になるか、それとも市民団体が主催者になるか、まだはっきりしていないんですけれども、事実、札響にしても年300回ぐらい公演を持っている中で、その辺ではオーケストラとのある程度の交渉が必要なのか、それとも個々の演奏家だけで済むものなのか、一般的で結構ですけれども、教えていただきたいなと思います。
○草刈
それは私は個々の演奏家との関係だけでいいと思います。むしろその方がいいのではないかと思います。オーケストラのメンバーというのは、オーケストラに所属して月給をもらっているわけですけれども、もともとは全部音楽家で、個人の音楽家が、たまた
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